2017/05/18

ホームレスだった ブロンコスの1位指名ガレット・ボールス

さてみなさん、今年のドラフトで赤ちゃんといっしょにステージに登場した、ブロンコスの1巡指名ガレット・ボールスさんを覚えているでしょうか。

全体20位、オフェンシブラインでは一番目の指名でした。生後4ヶ月のキングストンちゃんが注目の的になっていましたよ。


このボールスさん、高校時代は警察にも名が知れ渡るワルだったそうです。酒、ドラッグ、暴力、ギャング行為、とあらゆることに手を染め、学校は退学。刑務所にもぶち込まれました。下のビデオに高校時代の写真がありますが、確かに険のある顔。しまいには、父親に家を放り出されるはめに。


段ボール箱とカバンだけの荷物で、道に座っていたボールスさんを見つけて手を差し伸べたのは、ラクロスコーチだったフリーマンさん。

すでに4人のお子さんがいたフリーマン夫妻でしたが、行く当てのないボールスさんを受け入れることにしました。教会に行くこと、昔の友達とは別れること、夜間は携帯電話を差し出すことなど規律厳守を約束して、家族の一員となったそう。

高校卒業も難しい状態でしたが、なんとか卒業。そのあと2年間モルモン教の伝道をした後、ジュニアカレッジに入学。そこで2年フットボールをして、2016年ユタ大学に編入。1年で力を見せ付けて、NFLドラフト1巡指名って、まあ、灰から不死鳥が甦るような、素晴らしいカムバックではありませんか。

ボールスさんもすごいですけどね、それ以上にすごいのがフリーマン夫妻ですね。だって手のつけられない不良のティーンエイジャーですよ。成長期の自分の子どもだっているというのに。悪い影響、やっかいな荷物になるかもしれないのに。問題を抱えるのは明白なのに、「このコはいいコなんだ」と信じて、すべてを受け入れるなんて、すんごいよ~~。

現シーホークスのタイトエンド、ジミー・グラハムさんも、あんな優しそうな顔をしていますが、厳しい生い立ちでした。母親に捨てられたも同然のグラハムさんを引き取った女性なんか、シングルマザーですよ。自分だって経済に余裕がないのに、冬なんか寒くって暖房なしでブルブル震える状態なのに、いろいろ難しい高校生なんか引き取って、もう、その潔さ。感服する。天使かよ・・・。

こういう人たち、いるんよね・・。リーチの広い人たちが。少しでも見習いたい。

ということで、ガレット・ボールスさんのルーキーシーズンも楽しみです。シーホークスに来て、ラッセル・ウィルソン守ってほしかったけど、ブロンコスで若いQB守るのもいいんじゃないかな。1巡指名なので、先発出場も大アリですね。

パパさんだし、息子のためにも頑張りなはれや~!

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