スポーツ・イラストレイテッド誌のピーター・キングさんによると、下記のような理由からです。
10 reasons why Kaepernick should sign with Seattle, from @SI_PeterKing:https://t.co/XyVx4YjbrF pic.twitter.com/XILxU9kFKQ— The MMQB (@theMMQB) 15 May 2017
1.シーホークスQBラッセル・ウィルソンのバックアップは、現在のところトレボン・ボイキン(オフシーズン中に2回逮捕)と、他に無名の選手が2人。
2.シーホークスのオフェンシブラインを見る限り、バックアップQBは非常に重要なポジションのひとつである。昨シーズンは、QBウィルソンがまるでパンチバックのようだった。
3.ヘッドコーチのピート・キャロルは、選手の自由を尊重する指導法を貫いている。
4.GMジョン・シュナイダーは、ベストな選手であれば、誰といわず、チームに適応できるか見極めようとする心の広さを持っている。キャパニックは、このやり方の最適なモデルケースとなるだろう。
5.オーナーのポール・アレンは、NFLの多勢を占める超保守的なオーナーではない。去年、国歌斉唱時に起立しなかった、それによって国民の怒りを買った、という理由からキャパニックとの契約を拒絶するとは考えられない。「この選手がベンチにいることと、それに伴うファンの怒りと、どちらに価値を置くべきか?」とは秤にかけるだろうが。
6.オフェンシブコーディネーターのダレル・ベベルは、従来の型にとらわれない指導法でラッセル・ウィルソンに力を発揮させている。キャパニックとベベルがうまくマッチするかは分からないが、試してみる価値はある。
ベベルとコーチ陣は、キャパニックが合わないと判断するかもしれない。ウィルソンのバックアップQBでいることを彼が侮辱と感じるかもしれないし、他の理由が出てくるかもしれない。しかし、実際に試してみなければ分からない。シアトルの現在のバックアップQB状態を考えれば、キャパニックを招き入れて、とりあえず話してみる価値はある。
7.最悪の場合を考えてみよう。キャパニックを16週間(今日からロースター最終カットの日まで)雇用することになる。ユニークで、実力のあるクォーターバックを目の前で検証することができるのだ。先発75回の経験があり、まだ29歳のQBを。
8.シアトルの現時点でのバックアップ陣、ボイキン、ヒープス、ハワードを考えてみよう。先発の経験は3人とも皆無。パス成功数は、全員合わせて13回。
9.シアトルの街、ファンは、これが現実のこととなっても、逆上したりはしない。
★ ★ ★
どうですか?そう言われてみれば、そうかも・・という気はします。
HCピート・キャロルもGMシュナイダーさんも、けっこう受け入れ範囲が広そうだし、ラッセルだってグダグダ言う人じゃないし。
オーナーのアレンさんも、ジミー・ヘンドリックス博物館を建てたり、日本の戦艦武蔵を自費で探したりと、金持ちヒッピー的な、自由主義の人なので、キャパニック個人の信念についてああだこうだとうるさく言う人ではないでしょう。
アメリカで警察官による黒人への差別的暴力事件が続き、「こんな国には敬意を払えない」として試合前の国歌斉唱での起立を拒否したのが、去年のコリン・キャパニックさん。
国への侮辱だ、いや彼にも一理ある、と賛否両論が吹き荒れていました。
私個人としては、いや、気持ちは分かるけど他のやり方もあるはずだよね、と傍観していました。アメリカ国旗に敬意を払わないというのは、自由主義を守るために自分の命を差し出している兵隊さんたちに敬意を払わないということにもつながるので。
そんな騒動の後、キャパニックさんは大統領選は投票していない、来シーズンは国歌斉唱で起立する、とも語っていたので、なんやねん・・矛盾しとるやん・・と多少呆れていたところもありました。
そんな騒動の後、キャパニックさんは大統領選は投票していない、来シーズンは国歌斉唱で起立する、とも語っていたので、なんやねん・・矛盾しとるやん・・と多少呆れていたところもありました。
しかし、ここ2、3年は低迷を続けていたとはいえ、スーパーボウルにも出場した経験を持つクォーターバック。それが5月になっても就職先がないというのは、政治的な問題が大きく関与しているのは明白です。超保守的、超民主党派、超トランプ派が大勢を占めるNFLオーナーは、問題児キャパニックを拒否しているのに違いない。
ドメスティックバイオレンスを働いた選手とはアッサリ契約するのに、個人の信念を貫き通すのは許さんのかよ・・と、オーナー達にもムカつきますが。
と、そんなピーター・キングさんの記事が出た日に、ちょうどHCピート・キャロルさんが、キャパニックも、RGⅢも、バックアップQBとして考えてはいるという発言をしていました。
Seahawks considering Kaepernick, RGIII as backup QBs: https://t.co/cE9Eqevz5e pic.twitter.com/SZVeudnSas— NFL (@NFL) 15 May 2017
この二人を特別に、というわけではなくて、「全ての選手を考慮に入れている」というニュアンスですけどね・・・。
さて、どうなるんでしょうか。
キャパニックさんもRGⅢも、ラッセル・ウィルソンのバックアップはしたくないんじゃないのかなあ・・・。
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