今シーズンのAFC東はバッファロー・ビルズが地区優勝を果たしました。おめでとうございます!
25年ぶりの快挙に、NFL界隈が湧きました。長らく続いたニューイングラッド・ペイトリオッツ王朝が終焉を迎え、新しい時代が訪れた。そんな歴史の変わり目を感じさせてくれる出来事です。
だって、数えてみたら2001年から過去20年間でペイトリオッツが18回もタイトルを取ってるわけですよ。(かろうじて2002年にジェッツ、2008年にドルフィンズが1位に)去年まで11年連続で地区優勝に輝いていました。
しかしついに今年、タイトルを奪還するチームが出現。試合を終え、地元に帰ってくる選手団一行を、熱狂的ビルズファンが空港で待ち構えていました。王者の帰還を大歓迎。
Respect The Process. pic.twitter.com/YNxh0cKAMr
— Buffalo Bills (@BuffaloBills) December 20, 2020
気温マイナス5℃の夜中。すごいね。
ここまで11勝3敗のバッファロー・ビルズですが、今年の躍進は、やはりQBジョシュ・アレンくんの成長によるところが大きいのではないでしょうか。
強肩で球をぶん投げまくる。ディフェンスの選手をハードルのように飛び越える。ハッスルプレーで盛り上がるけど、ミスも多い。ドタバタ走り回るでかい腕白坊主みたいな印象だった彼。
それが今シーズンは一回り大きくなって、なんか眩しい姿に。アッ・・・。
パス成功率を見ると、1年目52.8パーセント、2年目58.8パーセント、そして3年目の今年68.7パーセント。タッチダウン数が1年目10、2年目20、3年目30(残り2試合)。著しい成長は、投球フォームを改良した成果だと報道されていました。
「スーパーボウルで、トニー・ロモと2時間くらい話したんだ。投球のメカニクス、頭と体を同じ軸で回転させること、左腕を締めること、足の位置に関わらず、同じフォームで投げることなんかを。すごく勉強になった」
と振り返るアレンくん。オフシーズンには、クオーターバック指導に定評のあるジョーダン・パーマー(QBカーソン・パーマーの弟)さんの元、メカニクス改造に取り組みました。フォームをデジタルマッピングで分析し、徹底的に矯正。パスの正確さが増しただけでなく、ボールが早く飛ぶようになったと本人が語っています。
ビルズは、2017年にマクダーモットさんがヘッドコーチに就任、その4ヶ月後にGMビーンさんが加わり、チーム再建が始まりました。現在のロースターを編成したフロントの功績は大きい。
さらに今年はWRステフォン・ディグスを獲得。ドラフト1巡と4・5・6巡をバイキングスへ、代わりにディグスと7巡がビルズへ。トレードの是非が話題になりましたが、今となっては、成功と言うしかありません。
今年契約したWRコール・ビーズリーもスロットレシーバーとして地道に活躍中。QBアレンの武器を揃え、それが見事に当たった感じでしょうか。
また、リターンスペシャリストWRアンドレ・ロバーツの功績も大きいと、GMビーンさんは語ります。
「良いフィールドポジションを彼が取ってくれる。今の時点で、スペシャルチームは4つの分野で10位以内に入ってるんだ。パント、パントリターン、キック、キックリターンのすべてにおいて。オフェンスとディフェンスは話題になる。スペシャルチームがもっと語られてもいいと思う」
ディフェンスも、シーズン後半は失点平均21.5となかなか。気がついたら強豪チームになっていた感がハンバないバッファロー・ビルズ、おそろしや。プレイオフでも大暴れしそうな雰囲気です。
レギュラーシーズン残り試合はペイトリオッツ戦、ドルフィンズ戦と続きます。同地区争いも見ものですが、プレイオフでのチーフス戦とか、かなり見たい。
でもね、洗練されたジョシュ・アレンもいいかもしれないけど、たまにやらかすドタバタアレンが見れなくなると思うと、少しさびしい気がするなぁ・・・。
現在ニューヨーク州保健局は、プレイオフのホームゲームに6700人の観客を入れる方向で検討を始めました。ビルズマフィアにとっては嬉しいニュースになることでしょう。
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