「こういうのを見たくないか?国旗に敬意を表さない選手には、NFLオーナーがこう言ってやるんだ。そんなゲス野郎はフィールド外につまみ出せ!クビだ!お前はクビ切りだ!」
「何人かのオーナーはそうするだろう。そしてこう言うんだ。ヤツは国旗に敬意を表さないから解雇にしたんだと。オーナーは知らないだろう。知る由もないだろうが――彼らは私の友人だが――人気が出るに違いない。1週間は。全国一の人気者になるだろうよ」
まるで山のてっぺんから人を見下したような、この発言。いったい何なのコイツ?選手をson of a bitchと呼んでるんですよ! 一国のリーダーのすることか!
国内でマイノリティが不当な差別を受けている。それを黙って見ているわけにはいかない。意識を改革しよう、平等を訴えようという選手をson of a bitch呼ばわり。
土曜日には、NBAチャンピオン、ゴールデンステート・ウォリアーズのステフ・カリー選手が「ホワイトハウス訪問を躊躇している」と聞くや否や(いや、けっこう前からそう言ってたような気がするけど)
「優勝したチームにとって、ホワイトハウス訪問は身に余る光栄なのだ。ステフ・カリーが迷っているなら、招待は取り消しだ!」
と怒りのツイート。ボクんちに遊びに来ないんなら、お前なんか友達じゃないやい!バカァ!(アホか・・・)
それを受けてレブロン・ジェームスさまが
「この能無しが。ステフ・カリーは行かないって、とっくに言ってただろうが。招待なんか、もともとなかった。ホワイトハウス訪問は栄誉なことだったよ、お前が現れる前まではな!」
と反撃。レブロン素晴らしい!よくぞ言った。大統領をbum(何もせずにノラクラして、使い物にならんヤツ)と呼んでるところがグッと来た・・。
そして日曜。試合の朝には、トランプ発言を遺憾とする声明が各チーム・オーナーから続々と発表されました。試合前の国歌斉唱時には多数の選手が膝をつき、また、選手たちと腕を組み、団結を意思表示する厳しい顔のオーナーも。
Tomorrow's cover: Backed by team owners, about 150 NFL players defied Trump by kneeling during national anthems https://t.co/x7qKxirKtm pic.twitter.com/T3DqozyWNo— New York Post (@nypost) 25 September 2017
ピッツバーグ・スティーラーズ、テネシー・タイタンズ、シアトル・シーホークスに至っては、国歌斉唱が済むまでロッカールームで待機という姿勢。
元軍人であるスティーラーズのヴィラヌバ選手は、ただ一人胸に手を当てて国歌斉唱に参加していましたが、次の日にはこの行動を後悔していました。チームメイトを裏切る行為だったとして。
Alejandro Villanueva, who stood alone during the National Anthem, now says he regrets his actions. pic.twitter.com/yXolZdp2tW— Darren Rovell (@darrenrovell) 25 September 2017
シーホークスなんか、試合前の土曜日、国歌斉唱時にチームとして何をすればいいか4時間半協議したという報道も。4時間半!練習もあっただろう。作戦会議もあっただろう。疲労を癒す休憩時間だって必要だったのに。試合前の大事な時間を費やして。
ばかやろう~トランプめ~お前が気分に任せていらんことをほざいてるせいで・・・。選手に自由にフットボールさせてやれ~。
誰もいないシーホークスベンチ。
— BaileyPhotog (@BaileyPhotoVid) 24 September 2017
すでに引退したレイ・ルイスさんもロンドンに登場して両膝つき。
Trump threat: Baltimore Ravens' Mike Wallace, ex-player Ray Lewis and CJ Mosley lock arms and kneel down during national anthem in protest. pic.twitter.com/UurMHIuF2G— Seyi Gesinde (@GhesheS) 24 September 2017
バッファロー・ビルズのリショーン・マコイさんなんか、国歌斉唱中にストレッチ。
LeSean McCoy stretches during the national anthem. Video courtesy @JennaCottrell @WKBW @13WHAM #Bills pic.twitter.com/2tT4NmdoD8— Matthew Bové (@Matt_Bove) 24 September 2017
ブラウンズのベンチ。
Several #Browns players lock arms, kneel for anthem pic.twitter.com/PhFBLDnm0d— Daryl Ruiter (@RuiterWrongFAN) 24 September 2017
オデル・ベッカムなんか、タッチダウンを決めた後のセレブレーションに犬の真似。(ほら、トランプがson of a bitchとか言ってたから)
Odell Beckham pretending to be a peeing dog is really what this day needed pic.twitter.com/POmzWtdSzM— Dave Lozo (@davelozo) September 24, 2017
次のタッチダウンでは、拳をかざして抗議の意思表示。(すんごいTDっすね!)
Odell Beckham Jr. with the raised fist! 👊🏾 pic.twitter.com/vHuJO0iKOZ— Keith Boykin (@keithboykin) September 24, 2017
そんなこんなで荒れまくった日曜日。試合の方も、まさかの展開で勝敗入り乱れました。
「国のリーダーである者が、また国民を分裂させようとしている。それもスポーツを使って。それが我慢ならないんだ。友情とか団結とか、スポーツはそんなふうに人々をひとつにするものなのに。それをこんなふうに使われて黙っていることはできない」
と言っていたのはレブロン・ジェームスさま。まったくそのとおり。トランプの馬鹿野郎。横から口を出すな。NFLとかNBAとかエンタテイメント業界にいちゃもんつけてないで、もっと他に重要なことがいくらでもあるだろう。メキシコの地震とかプエルトリコのハリケーン災害とか、人を助けることに力注げよ、人々の長というのなら。
《続く》
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