13対3でニューイングランド・ペイトリオッツがロサンゼルス・ラムズに勝ったこの試合は、スーパーボウル始まって以来の低得点ということです。ハイパーオフェンスとかなんとかが脚光を浴びた今シーズン、最後になってディフェンスの渋い戦いとなった、そんなところも味がありました。
レギュラーシーズンは1試合平均平均32.9得点をあげていたラムズが、この試合たったの3点。
Rams drives tonight:— ESPN Stats & Info (@ESPNStatsInfo) February 4, 2019
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ペイトリオッツのゲームプランは、「ゴフを急かす」ことでした。
試合中、ラムズのHCマクベイはマイクを通してQBゴフに細かい指示を伝えます。ディフェンスの位置を見ながら、プレイクロックが15秒を切るまでコールの変更するのが常でした。そこで、ペイトリオッツは1プレイに2コールを用意し、スナップの前と後でディフェンス体制を変えることで対抗。その結果、スナップを受けたゴフが、どこへパスを出すか戸惑うことに。
「ゴフがやりづらいようにしたんだ。見た目が違うように。マクベイと彼はディフェンスを読んでプレイを選ぶことがうまいからね。スイッチを入れるようにディフェンスが変われば、僕たちにチャンスがある」
と語るのはペイトリオッツのSデビン・マコーティ。また、マンカバーが主体のペイトリオッツですが、ゴフを迷わせるためゾーンカバーを多用しました。CBジェイソン・マコーティによると
「プレイオフの中でも一番ゾーンを使った試合になった。シーズン後半は、ほとんどがマンカバーだった。だからラムズはそれを予期していたと思う。コーチが相手をよく研究してゲームプランを練り、見た目を変えることに成功したんだ」
リーグ2位のオフェンスを誇るラムズでしたが、ペイトリオッツディフェンスを攻めあぐねてパントの連発。しかしやっと第4クォーター終盤、7点差で敵陣27ヤードまで攻め込み2nd and 10。ペイトリオッツがSデュロン・ハーモンにブリッツを指示すると、あわてたゴフが深いボールをなげ、それをCBステフォン・ギルモアがあっさりインターセプト。
「ずっと見てたんだ。目を離さずに、じっと。彼が投げたのが信じられない」Our highest-graded CB Stephon Gilmore from the regular season comes up with possibly the biggest play of the postseason and of #SBLIII pic.twitter.com/LudOu96lNL— Pro Football Focus (@PFF) February 4, 2019
とCBギルモア。Sマコーティによれば
「シーズンを通して、ディフェンスほぼ全員がブリッツをしかけてきた。だからクォータバックは誰が来るのか分からない。彼は迷ったはずだ。この試合には準備すべきことがたくさんあった。向こうは僕らのスナップを全部見ただろう。僕らもそうした。少しでも戸惑わせることがチャンスにつながる」
とのこと。
両チームともディフェンス優勢で、なかなか得点を許さなかったこの試合。ファンブル誘発1、インターセプト1、パスブレーク3、タックル5を記録したCBギルモアがMVPになるべきだとの主張もあります。しかし、カバー不可能なセパレーションでパスをキャッチしまくったWRジュリアン・エデルマンがMVPに。
久しぶりに見たら髭ボーボー。もう32歳だし体力は落ちたのかもしれませんが、相変わらずのガッツプレイをしてました。そう言えば、去年はACL断裂で1年を棒に振ってましたよね。どぉーですか、このキレの良さ。こんなにオープンにしてくれて、QBむっちゃ助かるわ。
キャッチするだけじゃーないですよ。どぉーですか、このブロック。ちっちゃい体で2、3人まとめてどかしちゃうという豆ダンプみたいなこの馬力。.@patriots @Edelman11 running the “WHIP” This is filthy and not many have ever done it better. Edelman is a “National Treasure.” #BaldysBreakdowns pic.twittercom/y2t1bdqiVw— Brian Baldinger (@BaldyNFL) February 4, 2019
.@Patriots @Edelman11 does everything full speed and from the ❤️. Every team needs an “Edelman”. #BaldysBreakdowns pic.twitter.com/GAptg4dk6n— Brian Baldinger (@BaldyNFL) February 4, 2019
というわけで、ペイトリオッツが何度目かの優勝。チェー。だけど、まーしょーがないですかね。試合最初のパスでインターセプト、フィールドゴール失敗、4th downのコンバート失敗など、ミスもありましたが、肝心なところで決めるべきプレイを決めた執念が勝因ではないでしょうか。
スター選手がいなくても、ギリギリのところで踏ん張るチームを毎年毎年作り出すベリチック師匠、すごいすね。
Hanaさんこんにちは。わたしもあまりのロースコアにハラハラドキドキ、けっこう楽しめました!NEのブリッツ&ループに対してラムズはほとんどゾーンで守っていましたが、こちらもさすがのタレント揃いでNEを抑えていましたね。
返信削除ディフェンスが強かったと言われた、シーホークスやブロンコスの試合より、レギュラーシーズンはハイパーオフェンスなんて言われていたチームの試合がこんなに低得点で終わるなんてほんとNFLって面白いな~と思います。
ナイスなパントも随所に見られてとても渋い試合でしたが、今朝のニュース番組ではロースコアで試合はあまり面白くなかった...みたいに言われていて、Hanaさんのブログみて同志がいた~とちょっとうれしくなりました。
ディフェンスの選手がMVPだと良いなと思っていたのですが、まあエデルマンさんなら納得でしょうか。Hanaさんが以前紹介していた「俺の背はいつ伸びるの?」とお父さんに聞いていたエピソード好きでした(笑)
Yukaちゃんこんにちは。コメントありがとうございます。
返信削除ループ、さっそく調べてみました。試合の時はどうしてもボールに目が行って、他のとこは見れてないんですが、ディフェンスとか戦術とかいろいろ見れるようになると、もっと面白くなるんなるでしょうね。来シーズンはそれを課題にしようっと。
これからもよろしくお願いします。
Hanaさんこんにちは!ゆきです
返信削除スーパーボウル、私もとても楽しみました!!なんか視聴率は悪かったみたいですが・・・
ジリジリするようなディフェンス合戦、最後まで見応えありましたね!
MVPのエデルマンさんも良かったですね。苦労人であるエデルマンのキャリアに与えられたMVPだって記事があって、なるほどなぁと思ってしまいました。
これで今シーズンも終わってしまいましたね。早く来シーズン来ないかなぁ
シーズンオフもHanaさんの記事を楽しみにしてますね!
ゆきちゃんこんにちは。
削除SBが終わってちょっとホッとしています。今シーズンもいろいろ楽しかったです。プレイオフはドリュー・ブリーズさんがほんと気の毒だったです。2年続けて運がない・・・。
シーズンオフも張り切って書こうと思っています。よろしくお願いします!
Hanaさんお返事ありがとうございます!
削除今シーズンも楽しかったですね!
ブリーズさんはホント残念でした・・・審判さんの判定が話題になってますが、私は前半のチャンスでTDを決め切れなかったのが敗因だと思ってます
3度目の正直で、来シーズンこそブリーズさんを再びスーパーボウルへ!って今からテンション上がってますよー
シーズンオフも頑張りましょう!
いや来年はシーホークスが行きたいです!ふふふふふ。楽しみ〜。
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