詳細には、ワットさんはもちろん触れませんでしたが、このオフシーズンいろいろ話題を提供してくれそうなピッツバーグ・スティーラーズ。トレードを要求したと報道されるWRアントニオ・ブラウンは、さっさとお別れビデオを発表しています。
ハヤ!まだ何も決定してないのに。そんなに出ていきたいんか・・・と思う間もなく今度は「真実を話すからなんでも質問してくれ」とツイッターで呼びかけていました。
「ベン(ロスリスバーガー)と争っている原因は何?」と聞かれると
「争いじゃない。リスペクトがないんだ。オーナーづらしやがって。誰にでも、コーチにだって言いたい放題だ。選手は皆そう思ってるけど何も言えない。干されるからね。フットボールの汚い面さ」と返信。
This was Antonio Brown's answer to a fan asking what caused the conflict between him and Ben Roethlisberger. pic.twitter.com/Oodfb71FrF— NFL on ESPN (@ESPNNFL) February 16, 2019
やはりQBベン・ロスリスバーガーとの仲が一番の原因なんですね。ま、確かに偉そうな発言が多いビッグベン。昨シーズンはデンバー・ブロンコス戦に負けた後、チームメイトを大っぴらに酷評していました。
得点のチャンスにパスをドロップしたルーキーWRジェームス・ワシントンくんについては
「あれは取らなきゃ。自分の手を信用していないんだ。なぜかジャンプして転んでいる。何をするつもりだったんだろう。チームでフィルムを見た後、コーチが厳しく注意をしたよ。ジェームズが走り続けていればタッチダウンだったんだ」
Would have been INSANE. pic.twitter.com/d8w93oixoc— The Checkdown (@thecheckdown) November 25, 2018
はいはい、ベンさんのおっしゃるとおり。でもそれをラジオ番組でわざわざ言わなくてもいいやろね。すでにチームで反省済み。それをまた
「もちろん彼はルーキーだ。しかしチームのためにプレイを決めることができなければ、いても仕様がない」
とか言っちゃって。先輩が取りやすいところに投げたれや。この試合はベンさんのインターセプトで試合終了となりましたが、(自分のミスはさておいて)「WRブラウンがフラットなルートを走るべきだった」、「4回連続でジュジュ・スミス・シュスターを使うべきだった」とも語っていました。
「経験は長いし、たくさんの選手を見てきた。選手をやる気にさせる方法は様々だ。僕はリーダーだしキャプテンだ。ここにいる限り(選手を批判する)権利はある」
というお言葉も残していました。当時はアントニオ・ブラウンだって殊勝に「批判は大事に受け止める。自分の為になることだ。個人攻撃ってわけじゃない」とコメントしてたんですが。
スティーラーズがドラフト3巡でクォーターバックを指名すれば「補強するポジションは他にあるだろ」と語り、前OCトッド・ヘイリーさんとの確執も報道されていたロスリスバーガー。OTAに姿を見せないRBレビオン・ベルを批判しておきながら自分も家族旅行に出かけ、アントニオ・ブラウンが激怒したと、スティーラーズ番記者さんが語っていました。
(旅行から帰ってくると「いや他のQBがたくさん練習できてよかったんじゃない?」とか言ってました。ははは)
ロッカールームでもいろいろあるんでしょう。ワットさんが「ワイルド」と言うくらい。そんなこんなで「もうやっとられん!」と実家に帰っちゃった状態のアントニオ・ブラウンですが、彼と話をするために、スティーラーズのオーナーであるルーニーさんが直々にフロリダを訪れるらしいです。
悪者扱いされている?かもしれないアントニオ・ブラウンの行動はというと
ニコニコしてたかと思えば癇癪玉を爆発させる。ミーティングはしょっちゅう遅れる。試合後のHCトムリンさんスピーチをストリーミングしてヒンシュクを買う。ヘリコプターで練習に乗り付ける。頭にきて14階のバルコニーから家具を投げ捨てる。スポーツカーぶっ飛ばして警察に来いって言われてるのに行かない。49ersのキトルさんに「どしたん?」て聞かれたら😍なんて返しちゃう*。49ersアカウントをフォローしまくって自分の49ersユニホーム姿をPR係に作らせてインスタグラムに投稿しちゃう。
ガキか・・・。
(*キトルさんによれば、QBガロポロに「でけへんやろ?」って言われたのでツイートしてみた)
でも持って生まれた気性はどうもできないし、年をとれば大人になるというものでもない。感情が抑制できないのは不運ではあるけど、アントニオ・ブラウンが誰よりも熱心に練習に取り組む選手だというのは周知の事実。
ミーティングでは真剣にメモを取り、色付きマーカーでアンダーラインを引いて毎晩勉強。OCヘイリーさんが1ヶ月前に言ったことを質問されてびっくりしていたとスティーラーズ番記者さんが話していました。
「体が大きいわけでもない、速さ、敏捷さ、体力が一番というわけでもない。ルートをクリーンに走るわけでもない。彼の現在は、上を目指す意思の強さと弛まぬ努力の成果」
「アントニオ・ブラウンは教科書通りのルートを走らない。カバーは困難を窮める。ほとんどアドリブで走りベンがそれを見つける。そんな即興を2人で9年間やってきた。2人にしかできない魔法みたいなもの」
とも語っていました。
「ごめんね、怒っちゃって」「こっちこそ言い過ぎたな、悪かった」とはならないものでしょうか?イザコザはありましたが、9年間病める時も健やかなる時も一緒にやってきたではないですか。ベンは威張りんぼうだけど、「しょーがねーな、ったくデカイ体しやがって」って軽くパンチしたらいいし、威張りんぼうの彼はアントニオをかわいがってあげればいいじゃないの。
壊れたものを修復する方がトレードより何倍も難しいと思うけど、挑戦してみるのもいいんじゃないでしょうか。みんなのためにそうしてみろよ。
というわけで、ルーニーさん頼んますよ。どうなることかは分かりませんが。ロースターボーナス2.5億円が有効となるのが3月17日。この日までにはアントニオ・ブラウンの去就がはっきりするのではないでしょうか。あと1ヶ月。お願いだからサンフランシスコには来んといて笑。
****************************************************************
👉UPDATE
2月19日、アントニオ・ブラウンは会長アート・ルーニーⅡさんと会談し、トレードを進めることで両者が合意したと発表されました。ブラウンのエージェント、スティーラーズGMも同席したようです。
トレードはスティーラーズが権利を持ち、ブラウン側がチームと交渉することはできません。
また同日、インスタグラムでは9分もうわ言のようなことを言っていました。
「コレを見ているチームがあったら、電話してくれ。でも仲が悪く、良くない雰囲気で、仲間を嫌うようところには行ったりしない。時間の無駄だ。分かったか?」
「契約金を保証するチームは電話してくれ。ABはもう保証金なしでやらないのさ」
「ミスター・ビッグチェストMr. Big Chestとこれからオレを呼んでくれ。ABはもうヤメだ。そうだ、ビッグチェストだ」
とかなんとか。ABどうした・・・どこがいったい大きな胸なの・・・こんなんでどっか行けるの・・・・(呆れています・・・)
はじめまして
返信削除京都在住のラッセル信者です
>お願いだからサンフランシスコには来んといて笑
本当に、この一言が全てですよねえ。。。
ABやPITの未来は好きにしてって感じですが
コッチだけには、来んといておくれやす!
そう毎日祈ってます(苦笑)
やっぱりトレードみたいですけど、NFCに出すんでしょうかね・・。NFC西に来ないように私も祈ります・・・。
削除PITと言えばNEに次ぐAFCの強豪だし、オーナーは百戦錬磨でHCも長期政権で強面、シーズン中は契約交渉に応じないなど厳格なイメージがあったのでここまで選手のエゴで揉めること自体が不思議な感じです。
返信削除ロスリスバーガーは以前から威張ってるとは思ってましたが、ちょっと前は引退を示唆したり、今回はチーム批判したりと自分の力の衰えに対する焦りみたいなものを感じます。(実際、去年JAXのラムジーに大したことないってディスられてるのこのブログで読みました笑)
この騒動ではHCとQBが長期政権を敷くことの難しさを感じましたが、ブレイディに調子のらせないどころか、ビデオスタディで真っ先にブレイディを詰めまくってほかの選手に何も言わせないというベリチックのチーム運営力の高さを感じてしまいました。
また、毎年サック食らいまくっても文句ひとつ言わずチームを引っ張り続ける我がチームのエースは、いじらしくて立派だと思いました笑
そうですよねウィルソン文句のひとつも言わんでもう涙。
削除NFLのチームまとめるのって、本当に難しいと思います。トムリンさんは選手の個性を認めたのに、それを選手が裏切ったみたいなかんじ?でしょうか。ちょっと気の毒。
ペイトリオッツはベリチックさんがすごいのはもちろんのこと、ブレイディが唇を噛みながらも従うところかな。コーチされることを受け入れる強さを持っているとこ。ブレイディがコーチに従うんだったら他の選手が反抗できるわけないもの。なんつってペイトリオッツも去年内輪もめが噂されていましたが。
人間関係って難しい・・・
ロスリスバーガーって、ていうか、ピッツの選手って、子供がそのまま大人になっていった集合体だったんですね。
返信削除我の強い選手は多いのではないでしょうか。アントニオ・ブラウンはもう分けわからなくて、傍観しています・・・。
削除